[Squeak-ja: 3176] Squeak曼荼羅

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[Squeak-ja: 3176] Squeak曼荼羅

Takeshi MUTOH
むとう@おうちです。

昨日、KOF2006の打ち合わせしてきました。

KOF2006に向けてのメールでの話合いなどで、Squeakっていろんな側面がある
ので、それをうまくまとめられないかなという話になりまして、
        Squeak曼荼羅
を書いてみるのはどうだろうかと言う話になりました。

まあ、いろんな側面を理解して、どの側面を提示していくかを考える叩き台に
したいなという意味も込めて、かなり適当なんですがむとうが叩き台として書
いてみたものを以下に置いています。
        http://qml.610t.org/squeak/mandara.html

思い付くものをザクッと切ってしまったので、抜けている要素や側面も多いと
思いますし、ビジュアル的にも字ばっかりであんまりいい感じではありません
が、一つの叩き台として、皆さんから御意見をいただければと思います。


イベントをやる立場からすると、「私はこの側面を見たい」という御意見だけ
でも助かりますので、よろしくお願いします。

では。
--
武藤 武士@「あおによし」自宅より
 E-mail:[hidden email] URL:http://610T.org/
 ・水面の泡のように、フラフラ揺れたり、沈んだり浮かんだり
 ・「責任を持てないうちは責任のある地位にならないのが責任のある態度」

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[Squeak-ja: 3177] モーフパッケージ化システム

Kentaro Takemura
京都大学の竹村 顕大朗です

現在、私の修士論文の研究において
Squeakを使った教育を行う上での補助となる
「モーフパッケージ化システム」というシステムを作っております。
現時点ではまだシステムは出来上がってはおりませんが
今回はそのシステムの背景・概要などを説明し
皆様からのご意見、アドバイス等を伺いたくメールを出させていただきました。

「モーフのパッケージ化システム」とは、特定の機能を持った一つないし複数のモーフを
一つのキットとしてパッケージングし、それを自由に修正、配布する
一連の枠組みを提供するシステムです。
現在のSqueakを用いたワークショップ、授業においては
普及し始めてからまだ間がないということもあり、
DriveACarのような数個の雛形的内容を除いて
指導内容・方法など決まったものがあまり無く、
その成果の殆どが教員の力量に依存してしまうという状態になっております。
そこで、今回私たちはこの「モーフパッケージ化システム」をつくり
このような状況を改善しようと考えました。

通常のプロジェクトにおいても、遊び場を利用して
まとまった機能をもったモーフをコピーすることは可能でしたが、
この方法ではプロジェクトを跨いだ利用はできません。
また、プロジェクトを跨いだ利用をする為には「部品」フラップに登録する方法がありますが
この場合、一度登録した内容を変更することが困難となります。
そして、既存のほかの枠組みにおいては
1.専門家でなくても自由にキットを作成できる簡便性
2.誰でも任意かつ容易にキットを修正できる保守性
3.簡単にキットを共有できる共有性
の全ての要件を充たしているものは無く、
この3つの要件こそがキットを誰でも作り共有するために必要なものと考えております。


このシステムはSqueakを用いた教育を行ううえで、
そのカリキュラムを進める上で最適な専門キットをSqueakの専門家でなくても
誰でも作成できるような仕組みを提供し、
さらにそのキットを容易に配布・取得することができるようにすることで
優れた教育プログラムを簡単に共有できるようにすることを狙いとしています。
専門キットの作成に関しては専門家で無い教員であっても簡単に作れるよう
通常のSqueak eToysのタイルスクリプティングの仕組みを流用し
エラーの無い、簡単なプログラミングによる作成を考えております。
また、キットの配布に関してはメタトイのスーパーパーツ瓶のようにSqueak単体で
自由に配布、取得できるような仕組みを考えています。

このような枠組みで現在詳細な仕様に関して検討中なのですが、
実際、Squeakを現場で使用されている指導者の方からも
仕様に関して、実際このようなシステムがあれば利用するかなどのご意見や、
どのような点に留意すれば一般の教員にとってより利用しやすくなるのか
などのアドバイスを頂きたいと考えております。

それではよろしくお願いいたします。

-/*/*-/-*/*--/*/*-/-*/-*-/*-*/
京都大学大学院 情報学研究科
社会情報学専攻
竹村 顕大朗
[hidden email]
/-*-*/-*/*-/-*/-/*/*-*-/*/-*-/


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[Squeak-ja: 3178] Re: モーフパッケージ化システム

Toshiyuki Takeda
このあたりの意図がわかるようでわからないので、もう少し具体的に、
たとえばこのキットを使えば、「車の運転」ワークショップがどう改善
されるのか教えていただけるでしょうか。

武田

On 10/17/06, Kentaro Takemura <[hidden email]> wrote:

> 通常のプロジェクトにおいても、遊び場を利用して
> まとまった機能をもったモーフをコピーすることは可能でしたが、
> この方法ではプロジェクトを跨いだ利用はできません。
> また、プロジェクトを跨いだ利用をする為には「部品」フラップに登録する方法がありますが
> この場合、一度登録した内容を変更することが困難となります。
> そして、既存のほかの枠組みにおいては
> 1.専門家でなくても自由にキットを作成できる簡便性
> 2.誰でも任意かつ容易にキットを修正できる保守性
> 3.簡単にキットを共有できる共有性
> の全ての要件を充たしているものは無く、
> この3つの要件こそがキットを誰でも作り共有するために必要なものと考えております。
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[Squeak-ja: 3179] Re: モーフパッケージ化システム

Kentaro Takemura
In reply to this post by Kentaro Takemura
武田様
竹村 顕大朗です

> このあたりの意図がわかるようでわからないので、もう少し具体的に、
> たとえばこのキットを使えば、「車の運転」ワークショップがどう改善
> されるのか教えていただけるでしょうか。

車の運転を例に出すなら、
例えば山宮さんのメタトイスクイークであれば
DriveACar用のタイルカテゴリが用意されていたわけですが
既存のタイルを取捨選択したカテゴリがビューワに出てくるだけで、
オリジナルのタイルがあったりビューワ内のタイルの構成を変更することはできませんでした。
また、全てのモーフにこの同じカテゴリが出てくる仕様となっています。
このシステムにおいては、たとえば車とハンドルのような2つのモーフを予め用意し
車には車向けのタイル群(「進める」、「回す」など)
ハンドルにはハンドル向けのタイル群(「向き」など)
を個別に割り当てることが可能なほか、
普通のモーフのビューワに存在しないタイル
(車の運転ではいい例が思いつきませんが強いて言えば「自動運転する」など)
を新しいカテゴリの中に入れることができます。
また、各個人でそのワークショップの内容に応じて
カテゴリやタイルにさらに編集を加えることも可能にしたいと考えています。
(例えば車の軌跡を見るために「ペンが下りているか」をカテゴリに加えるなど)

このようにすることにより、各モーフごとに
ビューワを見るだけで、作業の手順がわかりやすくなり
授業の進行がよりスムーズになると考えています。
例えば、ハンドルの「ハンドルカテゴリ」に「向き」しかなければ
自然とハンドルで注目すべきタイルは「向き」であるとわかってもらえると考えています。

このような説明でよろしいでしょうか?
それでは

-/*/*-/-*/*--/*/*-/-*/-*-/*-*/
京都大学大学院 情報学研究科
社会情報学専攻
竹村 顕大朗
[hidden email]
/-*-*/-*/*-/-*/-/*/*-*-/*/-*-/

> 武田
>
> On 10/17/06, Kentaro Takemura <[hidden email]> wrote:
>
>> 通常のプロジェクトにおいても、遊び場を利用して
>> まとまった機能をもったモーフをコピーすることは可能でしたが、
>> この方法ではプロジェクトを跨いだ利用はできません。
>> また、プロジェクトを跨いだ利用をする為には「部品」フラップに登録する方法がありますが
>> この場合、一度登録した内容を変更することが困難となります。
>> そして、既存のほかの枠組みにおいては
>> 1.専門家でなくても自由にキットを作成できる簡便性
>> 2.誰でも任意かつ容易にキットを修正できる保守性
>> 3.簡単にキットを共有できる共有性
>> の全ての要件を充たしているものは無く、
>> この3つの要件こそがキットを誰でも作り共有するために必要なものと考えております。
>
>


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[Squeak-ja: 3180] Re: モーフパッケージ化システム

Thoru Yamamoto
やまもとです。


っていうことはビューワの編集ができるということでしょうか?
オリジナルのタイルも追加できる?

なんかおもしろそうですね!!
-------------------------------
Thoru Yamamoto
mail :    [hidden email]
www:    http://www.thoruman.com
-------------------------------
----- Original Message -----
From: "Kentaro Takemura" <[hidden email]>
To: "Squeak discussion in Japanese" <[hidden email]>
Sent: Wednesday, October 18, 2006 1:20 PM
Subject: [Squeak-ja: 3179] Re: モーフパッケージ化システム


> 武田様
> 竹村 顕大朗です
>
> > このあたりの意図がわかるようでわからないので、もう少し具体的に、
> > たとえばこのキットを使えば、「車の運転」ワークショップがどう改善
> > されるのか教えていただけるでしょうか。
>
> 車の運転を例に出すなら、
> 例えば山宮さんのメタトイスクイークであれば
> DriveACar用のタイルカテゴリが用意されていたわけですが
> 既存のタイルを取捨選択したカテゴリがビューワに出てくるだけで、
> オリジナルのタイルがあったりビューワ内のタイルの構成を変更することはできま
せんでした。
> また、全てのモーフにこの同じカテゴリが出てくる仕様となっています。
> このシステムにおいては、たとえば車とハンドルのような2つのモーフを予め用意

> 車には車向けのタイル群(「進める」、「回す」など)
> ハンドルにはハンドル向けのタイル群(「向き」など)
> を個別に割り当てることが可能なほか、
> 普通のモーフのビューワに存在しないタイル
> (車の運転ではいい例が思いつきませんが強いて言えば「自動運転する」など)
> を新しいカテゴリの中に入れることができます。
> また、各個人でそのワークショップの内容に応じて
> カテゴリやタイルにさらに編集を加えることも可能にしたいと考えています。
> (例えば車の軌跡を見るために「ペンが下りているか」をカテゴリに加えるなど)
>
> このようにすることにより、各モーフごとに
> ビューワを見るだけで、作業の手順がわかりやすくなり
> 授業の進行がよりスムーズになると考えています。
> 例えば、ハンドルの「ハンドルカテゴリ」に「向き」しかなければ
> 自然とハンドルで注目すべきタイルは「向き」であるとわかってもらえると考えて
います。

>
> このような説明でよろしいでしょうか?
> それでは
>
> -/*/*-/-*/*--/*/*-/-*/-*-/*-*/
> 京都大学大学院 情報学研究科
> 社会情報学専攻
> 竹村 顕大朗
> [hidden email]
> /-*-*/-*/*-/-*/-/*/*-*-/*/-*-/
>
> > 武田
> >
> > On 10/17/06, Kentaro Takemura <[hidden email]> wrote:
> >
> >> 通常のプロジェクトにおいても、遊び場を利用して
> >> まとまった機能をもったモーフをコピーすることは可能でしたが、
> >> この方法ではプロジェクトを跨いだ利用はできません。
> >> また、プロジェクトを跨いだ利用をする為には「部品」フラップに登録する方
法がありますが
> >> この場合、一度登録した内容を変更することが困難となります。
> >> そして、既存のほかの枠組みにおいては
> >> 1.専門家でなくても自由にキットを作成できる簡便性
> >> 2.誰でも任意かつ容易にキットを修正できる保守性
> >> 3.簡単にキットを共有できる共有性
> >> の全ての要件を充たしているものは無く、
> >> この3つの要件こそがキットを誰でも作り共有するために必要なものと考えて
おります。
> >
> >
>

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[Squeak-ja: 3181] Re: モーフパッケージ化システム

Toshiyuki Takeda
In reply to this post by Kentaro Takemura
なるほど。たとえば、「キット」フラップからキットをドロップしたら、
車とハンドルがでてきて、それらはカスタマイズされたカテゴリを持っている、
ようなイメージですね。

便利な場面も多そうですが、

> 例えば、ハンドルの「ハンドルカテゴリ」に「向き」しかなければ
> 自然とハンドルで注目すべきタイルは「向き」であるとわかってもらえると考えています。

これが教育上いいかどうかは意見がわかれるところでしょう。

たけだ
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[Squeak-ja: 3182] Re: Squeak 曼荼羅

Kazuhiro ABE-3
In reply to this post by Takeshi MUTOH
阿部@新百合です。

遅いレスですみません。

On Sat, 14 Oct 2006 09:57:04 +0900
Takeshi MUTOH <[hidden email]> wrote:
> http://qml.610t.org/squeak/mandara.html
>
>思い付くものをザクッと切ってしまったので、抜けている要素や側面も多いと
>思いますし、ビジュアル的にも字ばっかりであんまりいい感じではありません
>が、一つの叩き台として、皆さんから御意見をいただければと思います。

拝見しました。セカチョーやCロボを載せてくださってありがとうございます。
販売元のアカデミアと相談したのですが、展示用にデモ機を提供することは可能
とのことです(Squeak関連書籍もたぶん可能)。
人も出せるとよいのですが、これはちょっと難しいみたいです。私自身も他のイ
ベントと被っているので難しいかもしれません。すみません。

あと、アカデミアとしてはSqueakで開発された遠隔教育システムであるC-Roomも
展示してもらえると嬉しいという話もあります。もし可能な場合は鳥取から遠隔
でデモするそうです。

http://www.akademia.co.jp/

よろしくご検討ください。

 //abee
--
阿部 和広  EMAIL [hidden email]
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[Squeak-ja: 3207] Re: モーフパッケージ化システム

EPI♪
In reply to this post by Toshiyuki Takeda
カテ違いかも知れないのですが、小学生のWSの後で以下のような声を聞きました。

アニメーションのおたまじゃくしを競争させたいけれど、色違いを沢山つくるのに
時間がかかって云々・・・と言うものです。

一つのアニメーションを作成後にコピーして色違いを複製、必要な個数を作った後で
目的のタイルを任意の対象のみ差し替えるようなことがしたかったそうです。

「増やす」「色違い」などが含まれたキットを用いて自分で描いた図を動かすような
ことが出来ると、図(アニメーション)の作成部分で時間を短縮できるので、目的の
タイルのテストにより多くの時間が使えて、子ども達の集中力も保てるのでは無いかと
思い投稿しました。

トピックを勘違いしているようでしたら、お許しください。

あぴ
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[Squeak-ja: 3215] Re: モーフパッケージ化システム

Kentaro Takemura
京大アランケイ研の竹村 顕大朗です


> カテ違いかも知れないのですが、小学生のWSの後で以下のような声を聞きました。
>
> アニメーションのおたまじゃくしを競争させたいけれど、色違いを沢山つくるのに
> 時間がかかって云々・・・と言うものです。
>
> 一つのアニメーションを作成後にコピーして色違いを複製、必要な個数を作った後で
>
> 目的のタイルを任意の対象のみ差し替えるようなことがしたかったそうです。
>

上記の例がいまいち把握できないのですが、
これは

アニメーションに必要な絵を一通り描く

入れ物に入れる

適当なモーフ(以下ダミー)を描いてそこにアニメーションが表示されるようにスクリプトを組む

ダミーを動かすためのスクリプトを作る

ダミーと入れ物をコピー

各入れ物内の絵の色を変える

それぞれのスクリプトの中身を調整

という作業をしたかったということでしょうか?

あるいは、赤、青、緑とおたまじゃくしを作ったとして
赤のおたまじゃくしの動きはこう、青はこう、緑はこうと
後でまとめて設定できるようにしたかったということでしょうか?

> 「増やす」「色違い」などが含まれたキットを用いて自分で描いた図を動かすような
>
> ことが出来ると、図(アニメーション)の作成部分で時間を短縮できるので、目的の
>
> タイルのテストにより多くの時間が使えて、子ども達の集中力も保てるのでは無いかと
> 思い投稿しました。
>
> トピックを勘違いしているようでしたら、お許しください。
>
> あぴ
>

例がうまく把握できないので的外れなことを言っているかもしれませんが、
とりあえず私の考えでは
例えば、アニメーション用専用のキットがあり、「増やす」「色違い」といったタイルがあった方が
はかどるというワークショップを予定している場合、
そのワークショップの関係者がそのような項目を追加して
ワークショップに最適なキットを作り出せるような仕組みにしたいと考えています。

それでは

-/*/*-/-*/*--/*/*-/-*/-*-/*-*/
京都大学大学院 情報学研究科
社会情報学専攻
竹村 顕大朗
[hidden email]
/-*-*/-*/*-/-*/-/*/*-*-/*/-*-/

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[Squeak-ja: 3247] Re: モーフパッケージ化システム

EPI♪
竹村様
ご返信が遅くなり、大変失礼致しました。

> アニメーションに必要な絵を一通り描く
 〜略〜
> ↓
> それぞれのスクリプトの中身を調整

そうです。この手続きです。
これを確認するため、子ども達に尋ね、実際に作業してもらっている
うちに遅れてしまいました。

> 例えば、アニメーション用専用のキットがあり、「増やす」「色違い」といったタイルが
>あった方が
> はかどるというワークショップを予定している場合、
> そのワークショップの関係者がそのような項目を追加して
> ワークショップに最適なキットを作り出せるような仕組みにしたいと考えています。

子ども達に伝えましたら、「おぉ〜♪」と歓声が上がっていました。
(毎回、それらのキットが存在すると言う意味では無い旨、きちんと伝えています)

このやり取りの中で、e-toyとは与えられた作業(動作)を真似るものでは無く、
多くの可能性があると言う言葉の意味を感じたように見受けられます。
又、ワークショップの内容が広がってゆくことも彼らのワクワク度を刺激するようです。

特に不慣れなメンバーや小学生のWSにおいては、自由度が高すぎて理解できない
(又は本来の目的に集中できずにタイムアップしてしまう)点もよく目にしますので、
素人ながら、キットの活用には大いに期待できると感じています。
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[Squeak-ja: 3248] Re: モーフパッケージ化システム

Kentaro Takemura
京大アランケイ研の竹村 顕大朗です


>> 例えば、アニメーション用専用のキットがあり、「増やす」「色違い」といったタイルが
>>あった方が
>> はかどるというワークショップを予定している場合、
>> そのワークショップの関係者がそのような項目を追加して
>> ワークショップに最適なキットを作り出せるような仕組みにしたいと考えています。
>>
>
> 子ども達に伝えましたら、「おぉ〜♪」と歓声が上がっていました。
> (毎回、それらのキットが存在すると言う意味では無い旨、きちんと伝えています)
>
>
> このやり取りの中で、e-toyとは与えられた作業(動作)を真似るものでは無く、
> 多くの可能性があると言う言葉の意味を感じたように見受けられます。
> 又、ワークショップの内容が広がってゆくことも彼らのワクワク度を刺激するようです。
>
> 特に不慣れなメンバーや小学生のWSにおいては、自由度が高すぎて理解できない
> (又は本来の目的に集中できずにタイムアップしてしまう)点もよく目にしますので、
>
> 素人ながら、キットの活用には大いに期待できると感じています。
>

ご期待の方ありがとうございます。
子供たちにも期待していただいているようで励みになります。

> 特に不慣れなメンバーや小学生のWSにおいては、自由度が高すぎて理解できない
とのことですが、私たちも先日ワークショップを実施した際
かなり自由度の高い内容を実施してみたのですが、案の定時間オーバーしてしまいました。
自由度の中から子供たちが創意工夫でいろんなものを学び取るというのも重要だとは思いますが、
限られた時間の中で、特に回数の限られるワークショップでは自由度をある程度制限してでも
本来の学習目標に到達することが重要だと考えています。

そのように学習を進めるにあたって、「ここはこうしなさい」と指示を出すのも一つの方法です。
しかし私は、ある程度の筋道を前提としたツールを作り上げることで
いちいち指示をせずとも子供たちが自然と筋道どおりの学習ができるようになり、
子供たちに余計な混乱を生じさせずスムーズな理解を促し、
かつ教育者側の負担も軽減させることができるようになると考えています。

また、そのキットと学習内容を共有することにより、
各地の教育者たちの創意工夫が共有・蓄積され、
Squeak教育の質が向上していけれたらと考えています。

現在、仕様を検討しつつ具体的な実装に向け着手し始めた段階ですが、
できるだけ質の高いものが作れるよう努力したいと思います。
それでは

-/*/*-/-*/*--/*/*-/-*/-*-/*-*/
京都大学大学院 情報学研究科
社会情報学専攻
竹村 顕大朗
[hidden email]
/-*-*/-*/*-/-*/-/*/*-*-/*/-*-/

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[Squeak-ja: 3322] Re: モーフパッケージ化システム

EPI♪
竹村さま
明けましておめでとうございます。

>> 特に不慣れなメンバーや小学生のWSにおいては、自由度が高すぎて理解できない
>とのことですが、私たちも先日ワークショップを実施した際
>かなり自由度の高い内容を実施してみたのですが、案の定時間オーバーしてしまいました。
>自由度の中から子供たちが創意工夫でいろんなものを学び取るというのも重要だとは思いますが、
>限られた時間の中で、特に回数の限られるワークショップでは自由度をある程度制限してでも
>本来の学習目標に到達することが重要だと考えています。

全くその通りだと思います。
ちょっと検証してみようと思い立ち、子ども達の冬休みを利用して、プチWSを実施して
みました。
(おたまじゃくしのアニメーションを作るような簡単なもの)

対象は、小学校4年生と5年生、スクイーク未体験の中学2年生の合計6名。
(1時間30分を2回でワンセットとし、展開を変えて2回行いました)

女の子の傾向は、アニメーションの元になる画像に時間をかけすぎること。
(むしろ、それだけが楽しいような・・・)
男の子の傾向は、説明を聞いていない。(集中力の問題かと)

所感。
1)集中して聞ける時間が短いので、WSの目的を(さも面白そうに)作業中に何度も
伝え続けないと、何のために作業しているのか忘れてしまう場合が多い。
2)先ずは、教わったとおりにやってみよ〜!。と一通り作業させた後で、自由に出来る
時間を設ける方が、お互いにストレス無く楽しめる。
3)後何分。と時間を伝えながら作業させると、それなりに納得して次の段階に進んで
くれる。

結論。
>ある程度の筋道を前提としたツールを作り上げることで 〜以下略〜

大賛成です。
そこが終わりでは無く、更に多くの可能性があることをしっかり伝えた上で、作業する
ことが前提だと思いますが、全く自由な環境では、通常のWSの時間は少なすぎると
感じますし、子供と指導者の人数の比率からも、必要なツールだと感じます。
(説明だけで、実施するには指導者一人に対して子供は5名以内が限界?と・・・)

WS後に、周りの保護者や教師が意図を理解できていることも重要だと思いました。
(後で子供が継続したい時に、ツールで制限された作業=すくいーくとの認識を
現場の先生が持つことの可能性は大いにありうる)

仮に、ツールを利用してWSを数回実施したと仮定して、最後の日に自由に使わせると
いう構成も良いかも知れないと思います。
個人的な希望としては、タイヤや落下物のWSのように、画面と行動の両方での活動を
併せ持つ構成を初期に体験出来るほうが、画面の前で全く自由に操作するよりも
意味があるように思っています。(ちょっと脱線してしまいました。すみません^^;)

又、小学校などで実施して頂いたWSは、次回のWSまでに該当校で数回同じものを
実施できると、地域の大人や一度目でタイムアップした子ども達も楽しむところまで
持って行けるような気がします。そういう場合にも、ツールが利用できる方が、実現
しやすいのでは無いかと感じます。(保護者が同伴できるWSでも多くの親は一体
何だったのかと言うような感想がありましたので・・・)
キットを公開したサイトに、それに纏わるBBSなどが設置されているなども良いかも。

以上、長々と失礼致しました。